葉酸は妊婦だけでなく男性もある程度の摂取が必要

水溶性ビタミンB群の一種である葉酸は、1940年代にほうれん草から発見されたもので、細胞の再生や生産を助けるほか、赤血球の生産にも関わるなど、人間の身体の代謝や発育に深く関係しています。このため、1日あたりの所要量として、成人は平均200μグラムから最大1000μグラム程度の摂取が必要とされ、特に妊婦は1日につき約400μグラム程度は必要です。
これらのことから、葉酸は女性に限って必要とされる栄養素と思われがちですが、葉酸の摂取量不足による欠乏症は、人体に様々な悪影響を及ぼします。欠乏症の症状としては貧血が代表的なほか、免疫機能の低下も引き起こします。また、大腸がんのリスクが増大することもわかっていますから、妊婦だけでなく男性も最低必要量は摂取すべきです。特に男性のみが発症する前立腺がんは、葉酸の欠乏によりリスクが増大するため、健康維持のためには意識的な摂取が望まれます。葉酸の欠乏症は、摂取量の不足だけでなく、アルコールを大量に摂取するなど生活習慣によっても引き起こされることがわかっているため注意が必要です。
葉酸を多く含む食材としてレバーや果物、緑黄色野菜等がありますが、酸化によって壊れやすいという性質を持っているため、できる限り新鮮な食材を選ぶか、もしくはサプリメントを利用するという方法もあります。
但し、既にがんを患っている人が必要以上に摂取した場合には、各種がんのリスクが増大する可能性もあるため、既往症にも十分配慮して摂取する必要があります。
また、一日の最大摂取量の目安が約1000μグラム程度とされているため、これ以上の摂取は過剰摂取となります。葉酸の過剰摂取は、悪性貧血の症状の出現を抑えるため、潜伏している病気を見逃してしまう危険性があるほか、過敏症により痒みや発疹が現れることもあり注意が必要です。食事で足りている場合はサプリメントからの摂取をストップするなど、適切なコントロールが望まれます。

葉酸が多い食材を集中的に使って不足分を補う方法

葉酸は動物性や植物性も含めて、多彩な食材から摂取できる栄養です。水溶性ビタミンの一種で水に溶けやすい性質があるため、どの食材を使う場合でも工夫が必要です。効率的に摂取するために、含有量が豊富な肉類を選ぶことが可能ですが、野菜や発酵食品も組み合わせてバランスも整えることが大切です。

豚や牛の部位では、内臓に含まれる葉酸の量が特に多いため、スタミナ食材としても重宝されてきました。葉酸が足りなくて困っているときには、焼肉店に行って臓物の部位を食べれば効率的に摂取できます。牛には4種類の胃があり、それぞれは焼肉の食材として使われているため、これも一緒に食べれば不足分を補えます。レバーに含まれる量も非常に豊富ですが、ニラなどの緑黄色野菜と一緒にして食べれば、摂取量も相乗的に増えます。

魚介類の食材では、マグロやカツオに含まれていますが、肉の場合と同様で内臓の部分を使うと効率的です。マグロの内臓も料理にして食べることにより、日常的に不足している葉酸を大量に摂取できます。海から離れた地域では、ウナギやドジョウなどの川魚を用いることで、葉酸の不足を補ってきました。ウナギの肝に含まれる葉酸は、豚や牛のレバーに負けないほどに多いため、夏バテしやすい時期には蒲焼きに肝吸いを添えて食べる伝統があります。

植物性の食材では、大豆を発酵させて作る納豆に特に多く含まれています。大豆を蒸してから納豆菌をかけて発酵させると、微生物の働きによって葉酸などのビタミン類が新たに生み出される仕組みです。キムチや糠漬けなどの乳酸発酵食品にも多く含まれますから、焼肉やステーキに添えて食べると効率的です。

葉物野菜の例では、モロヘイヤに含まれる量が突出して多いのが特徴です。モロヘイヤの和え物やおひたしを肉料理に添えることは、葉酸をバランスよく摂取するためにも役立ちます。菜の花やキャベツのように、アブラナ科に属する野菜類にも多く含まれていますので、旬を迎える時期には積極的に食べるようにしましょう。

妊活中にも必要な葉酸

妊娠初期に葉酸を、積極的に摂取することは厚生労働省から推奨されています。
しかし、妊娠初期だけではなく、妊活中の人にも摂取が推奨されていることを知っている人は少ないと思います。
妊娠する前にはなぜ必要なのか、どのような効果があるのか、男性にも必要なのかを知ることによって、より食生活を気をつけたり、サプリメントの摂取に気をつけるようになります。

不妊症は健康的なカップルが避妊をせずに1年間性行為を行って、子供ができない状態のことをいいます。
不妊に悩むカップルも多く、女性に原因があると思われがちですが、その半分は男性に原因があるとされています。
葉酸と不妊症の関係は科学的な根拠は乏しく、摂取することで妊娠しやすい体質になるとは言い切れないですが、働きを考えると無駄というわけではないと考えられます。
葉酸は造血ビタミンともいわれており、赤血球を作り出す働きがあります。貧血などを改善する効果があり、赤血球が植えることによって全身の血流を促すことができ、妊娠に関係のある臓器、女性では子宮や卵巣、男性なら正常な精子を増加することにつながります。
妊娠するためには、体の内側から整えていく必要があります。そのためには栄養バランスの良い食事を取っていく必要が大切ですが、食事だけでは足りない部分をサプリメントで補っていくこともオススメです。
妊活中の摂取量としては、女性の場合は食事以外で400μg、男性の場合は240μgがオススメです。男性の場合は摂取量を増やすべきというわけではありませんが、女性の場合は食事で240μgを摂取した上でサプリメントを摂取します。
1日のあたり摂取量の上限は1000μgで、過剰摂取をしてしまうと不調につながるため注意が必要となります。

妊活中に摂取をしていれば、本当に必要な妊娠超初期でも子供に必要な栄養を与えることができるようになります。
妊娠超初期は妊娠に気づいていないことも多く、必要な栄養が子供に与えることができなかったということもあります。
妊娠前にあらかじめ栄養に気をつけていれば、必要な栄養が少なかったという事態を防ぐことができます。
食事の栄養をバランスを整えるためにも、葉酸のサプリメントは積極的に利用することをおすすめします。ただし、飲む場合には自分で続けやすいサプリメントを選ぶことが大切です。
サプリメントの服用を毎日の習慣にすることで、妊娠につながる体づくりを目指せます。

産後のママの体には母乳の為にも葉酸が必要

女性にとっての特権は、妊娠して出産する事で男性にはできない生命の誕生を担う大きな事です。更に女性は生まれた赤ちゃんを病気や怪我が無いように育てる大きな役割があります。出産後の母親の体には様々な変化が現れ、今まで10か月間お腹の中にいた赤ちゃんが外に出る事は、今までと異なる体調バランスになります。
妊娠中は食には、相当な気遣いをする必要がありましたが出産後は、母乳の為にも栄養を摂取する必要があります。しかし、何を食べても良いかと言えばそうでは無くバランスを考えなければ赤ちゃんに良くありません。栄養素の中では葉酸が重要で、妊娠中もママや妊娠を望む方には必須とも言える重要な存在です。妊娠中以外でも集散して赤ちゃんを強く健康に育てるに為にも不可欠なので、継続して摂取する様に心がける必要があります。出産前から母乳が作られますが、出産後には急激に量が増えます。成分も濃いものとなり量が増える一方で、ホルモンバランスの崩れも生じるので極端な乱れがあると体調不良に陥り、様々な体のトラブルが生じる事となります。そこで葉酸を摂取る事で良い効果をもたらしてくれます。
葉酸が不足すると、たんぱく質の生成であったり合成が乱れ抜け毛の症状が出る事があります。産後に髪が薄くなったと悩むママさんも少なくありません。更に葉酸は、精神を落ち着かせる成分があります。赤ちゃんは体内時計が定まっていないので夜中でも関係なく泣きます。産後のうつを発症するケースもあり、リラックスした気分を維持する働きを促してくれます。
赤ちゃんを育てるには一番大事な母乳は、葉酸をしっかりと摂取する事で良質な栄養素を赤ちゃんに届ける事ができます。低品質な母乳では、成長に大きく影響し身長や体重に伸び悩んだり器官の発達が遅れたりと赤ちゃんにはデメリットが多くなります。葉酸はお母さんの為でもありますが赤ちゃんにとっても必要不可欠で、健康面でも精神面でも役割があります。

葉酸が妊婦さんに欠かせないのは神経管に対する先天異常を防ぐため

水溶性ビタミンBの一種である葉酸には、細胞分裂を促進する作用や造血作用があると言われています。そのため健康的な体作りには欠かせない成分であることから、老若男女問わず、一定の量を摂取することが推奨されています。そして特に妊娠を意識している人や、妊婦さんにとっては欠かせない成分であるとも言われています。その理由としては、葉酸の造血作用が妊娠のしやすい体、また胎児の発育に望ましい体づくりに良い作用をもたらすと言うことが挙げられていますが、これ以外にも理由があります。それが神経管に対する先天異常を防ぐ効果が期待できると言う理由です。神経管と言うのは脳や脊髄と言った生命維持に重要な役割を果たす中枢神経のもととなる部分のことで、胎児においては妊娠初期、だいたい4~5週の頃にこれが形成されていくと言われています。どのような神経管が形成されていくのかと言うと、これは胎児のもとである細胞が、凄まじいスピードで分裂を繰り返すことでできあがっていきます。しかしこの段階でこの細胞分裂がスムーズに行われないと、その影響のひとつとして神経管の形成にも異常が出てきてしまう恐れがあると考えられます。それが神経管に対する先天異常と呼ばれることで、このような事態が発生すると神経管の未発達による先天性神経管閉鎖障害を負った状態で赤ちゃんが生まれてくる恐れもあります。先天性の神経管閉鎖障害は、主にはふたつのタイプに分類できますが、いずれの場合も重篤な神経障害を負ったり、場合によっては命の危機に関わることもあります。妊娠を意識している段階から、あるいは妊娠初期から葉酸をまとまった量、接種することには、葉酸の細胞分裂を促進する作用により、胎児の発育を助ける作用が期待できるとされています。胎児の細胞分裂が促進されれば、それだけ神経管の形成にも良い作用が期待できるため、結果としてそこに対する先天異常のリスクを低くすることができると言うことです。